ウラジーミルの微笑

池澤夏樹=個人編集 世界文学全集の全巻読破を目指します

イタリア文学

1-12②『モンテ・フェルモの丘の家』ナタリア・ギンズブルグ/須賀敦子訳

住み慣れた我が家に花の香りを添えて わたしは、小説のなかで、描写の部分はがまんできないの。これといった意味もなく、だらだらと描写が続く箇所がある。だれそれが、なになにの味を感じる、なんとかの匂いを嗅ぐ、どこそこへ行く、だけど犬一匹会わないし…

1-12①『アルトゥーロの島』エルサ・モランテ/中山エツコ訳

Oh Freud nicht diese töne! 少なくとも、その当時夢に彼女があらわれたことはぼくの記憶にない。 そのころぼくは、『千夜一夜物語』のような夢を見ていた。空を飛ぶ夢!何千もの硬貨を群衆に投げる気前のよい紳士になった夢!(p.251) <<感想>> 今回は他の作…