ウラジーミルの微笑

海外文学・世界文学の感想を長文で書くブログです。池澤全集を完走後、ゆっくり白水社エクス・リブリスの全巻読書をやってます。

2025-02-11から1日間の記事一覧

095『傷ついた世界の歩き方――イラン縦断記』フランソワ=アンリ・デゼラブル/森晶羽訳

誰のものでもない 髪をなびかせ道の先には蜃気楼 イランを縦断してまだ一か月しか経っていないのに、僕は以前の自分ではなかった。旅の意義は、よその土地の景色に驚嘆するというよりも、新たな視点を持ち帰ることだろう。そして旅は時の流れを濃密にする。…