ウラジーミルの微笑

海外文学・世界文学の感想を長文で書くブログです。池澤夏樹世界文学全集の全巻マラソンもやっています。

2022-11-03から1日間の記事一覧

2-10『賜物』ウラジーミル・ナボコフ/沼野充義訳

輝ける君の未来を願う本当の言葉 百年後か二百年後に、ロシアではぼくは自分の本の中で、あるいは少なくとも研究者による脚注の中で、生きるだろうから。(p.556) <<感想>> 最初に少しモノを申したい。『賜物』という物語にではなく、『賜物』に付着している…